一本の鰹節ができ上がるまで、いったいどれだけの時間と手間がかかるのか、ご存知の方がどれほどおられるでしょう。その工程を目の当たりにした方は、みなさんが驚嘆の声を上げられます。
●今も昔も変わらぬ製法で鰹節はつくられている。
(1995年頃の鰹節製造工場)
カツオの港、枕崎の賜物
枕崎の鰹節、その原材料となるカツオは、赤道をはさんだ北緯四〇度から南緯四〇度までというかなり広い範囲の太平洋を群れをなして移動する回遊魚です。
●年に1回開催される「さつま鰹節産地入札即売会」。
全国からバイヤーが訪れ会場は熱気に包まれる。
伝統と伝承の賜物
鰹節は私たち日本人の暮らしには欠かせないものです。鰹節が古来から日本の味覚、旨味を担ってきたといってもいいでしょう。
●本枯節は時間をかけてカビ着けと天日干しを繰り返し熟成させてゆく。