ここ数日雨模様の天気が続いていますね。
鹿児島も5月22日に梅雨入りが報告され、只今梅雨真っ最中といったかんじです。
それを喜ぶかのように、庭先など町のあちこちに紫陽花の花が、色鮮やかで綺麗な花を咲かせていますよ。
「やっぱり雨に濡れた姿がいちばん美しいな」
な~んて、情緒に浸っているのは私ぐらいなもので、主人は天気予報ばかりを気にしています。
というのも、雨が続くと、鰹節が思ったように出来上がらないからなんです。
鰹節、特に本枯節は専用の倉庫でかび付けを行った後に、「天日干し」という作業を行います。
カビのついた節を外に並べ、太陽の直射日光を当て、カビを死滅させるのです。
そしてまたカビをつけ、天日干しを行う。
それを少なくとも3回以上繰り返すことによって本枯節が出来上がっていくのです。
本枯節は水滴が少しでも当たると、品質が下がってしまうので、雨には特に神経を注ぎます。
雨が続くこの時期は、天日干しが出来ないため、思ったように作業が進まないのです。
とはいえ、お天気ばかりはどうしようもありませんよね。
私たちの気持ちを知ってか知らずか、紫陽花はますます艶やかに美しさを増していくように見えます。